ETTO#21 みんなの救急科 広島市立北部医療センター 安佐市民病院

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ETTO#21 広島市立北部医療センター安佐市民病院
熱心な指導が研修医に人気!
明るい雰囲気で楽しく学べる

広島市立北部医療センター 安佐市民病院

広島県北部の「北の砦」としてER型救急を実践している広島市立北部医療センター安佐市民病院。
2022年に病院を新築移転したタイミングで、地域救命救急センターが開設されました。
共にふるさと枠の出身で、大学時代から顔見知りという先輩・後輩関係のお二人に話を伺いました。
( 取材:2025年9月)

長期的な視点で患者を診る
波多間

安佐市民病院はER型の救急で、内因性・外因性問わず全て診ています。今日も朝から大忙しだったよね。

大野

救急搬送が重なりましたね。1次救急に関しては地域の開業医の先生たちが引き受けてくださっていて、私たちが対応するのは2次~3次の救急です。

波多間

紹介患者さんは主に総合診療科で診てもらえるので、救急科ではより重症な患者さんの治療に集中できる。2つの診療科で救急医療を支えているから、どんなに症例が多くても対応できるんだよね。

大野

地域や病院内での連携は、ここに赴任して驚いたことの一つでした。

波多間

特に高齢者の救急搬送が多いから連携は欠かせないと思う。身体を診るだけではなく、患者さんの生活まで考える長期的な視点が求められているよね。

大野

はい。命を助けるだけではなく、次に起こらないように予防することが大事だなと。どのくらい医療的なケアが必要なのかは、注意して必ず診るようにしています。

波多間

持病があっても病院を受診していなかったり、介護が必要なのに医療福祉の介入ができていなかったり。そうした支援が行き届いていない人に手を差し伸べることも、僕たちの仕事だと思っています。

大野

救急外来にメディカルソーシャルワーカーさんが常勤しているのも心強いですよね。県内でも珍しいと思います。

波多間

そうそう。専門職がいることで適切なサポートができるから、とても助かる。つい最近も、医療へのアクセスがなかった患者さんを訪問診療につなげることができたよ。

大野

福祉を介入させなければ退院してもまた悪化してしまうので、その見極めは重要ですよね。私はここでの診療を通して、患者さんをそのまま帰してよいかどうか、判断力が身に付いてきた気がします。

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忙しくてもお互いに声をかけてフォローし合う、チームワーク抜群の救急科
明るい雰囲気で働きやすい
大野

赴任してまだ半年ですが、医師だけでなく多職種スタッフもフレンドリーに接してくれるので、あっという間に馴染めました。病院全体がとても明るい雰囲気です。

波多間

研修医も多くて活気があってやる気に満ち溢れているよね。最近ではSNSでの情報発信も盛り上がっているし、見学希望者が後を絶たないのも、そうした良さが伝わっているからじゃないかな。

大野

波多間先生は私の3学年上で、初期研修でも一緒に。その時、「先輩というよりも、相談しやすい“お兄ちゃん”と思ってくれたらいいよ」と言ってもらって。また、少しでも分からないことがあれば、すぐに教えてもらえるのでありがたいです。

波多間

年齢が近く、少し上だからこそサポートできることがあるかなと思っています。僕自身にも同じような経験があって、先輩に教えてもらって成長できたから。

大野

私は日々、勉強させてもらっています。

波多間

「この判断で本当に大丈夫かな?」と思ったときに僕が実践しているのは、これまで指導してもらった先生たちを思い浮かべて、「あの先生だったらどうするかな」とメタ認知すること。効果があるからぜひやってみて。

大野

それならすぐできそう。やってみます!

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「教科書で勉強するだけでは分からない、実践的なスキルが身に付いている実感があります」大野先生
進路の選択は視野を広げて
大野

波多間先生が救急科医のやりがいを感じるのはどんなときですか?

波多間

他科の先生から感謝されたときかな。夜間の当直を1人で対応して、次の日に専門科の先生から「ありがとう、助かりました。あとはやっておきます」と言ってもらえると嬉しい。あと教育もやりがいです。研修医のときに、尊敬する先生から「救急の仕事の半分は教育だ」と言われたときは衝撃を受けたけど、元々教師を目指していた自分にあっているかもしれないと思って。大野先生は?

大野

私は重症の患者さんが来ても、物怖じせずに適切に対応できるようになったときにやりがいを感じました。患者さんの命を救うという医師としての基本が身に付いたので、救急科医になってよかったなと実感しています。バイタル異常があっても動じない度胸がつきました。

波多間

それは頼もしい。軽症に見えても実は危険な疾患が隠れていることがあるけれど、救急ではそれを見逃さないための技量が学べるよね。

大野

そう思います。これから診療科の選択をする皆さんには、あまり自分の適性や苦手意識にとらわれずに、広い視野で考えてほしいと思います。というのも、私自身、研修で救急科を回るまでは全く選択肢に考えていなかったんです。

波多間

そうだったんだ。

大野

瞬時の判断力が求められる診療科ですし、じっくり考えるタイプの自分には向いていないかなと。でも、救急科で良い先生と巡り合えたことで、自分もやってみたいと思うようになりました。

波多間

たしかに、よく知らずに拒否反応を起こしていたらもったいないよね。

大野

特に学生時代は勉強会などにどんどん参加して、いろいろな人と話すチャンスを持つのがおすすめです。進路に直結しなくても、きっと人生の糧になると思うので。

波多間

それで、もし救急科医になりたいと思ったら、ぜひ当院に見学に来てください。ジャンルを問わずにさまざまな症例の初期対応ができるし、指導に熱心な先輩たちがたくさんいるので、救急を学ぶのにはぴったりの病院です!

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(ETTO#21 2025 Winter より)

波多間先生のONとOFF

1日のスケジュール

1日のタイムスケジュール

 

Q.勤務体制について、特徴やアピールポイントを教えてください

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完全シフト制。病棟待機はあるものの、待機でなければ呼び出しはなし。

Q.勤務中に一番好きな時間を教えてください

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同じ患者対応した研修医や専攻医とのフィードバックの時間

Q.休日の過ごし方を教えてください

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基本家族で過ごします。
3歳の娘が公園が大好きなのでいろんな公園に家族で行きます。
楽しそうな娘と遊んで元気をもらってます。
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