ETTO#21 みんなの救急科 JA広島総合病院

ETTO#21 JA広島総合病院
退院後の暮らしまで考える
長期的な視点で救急医療を

JA広島総合病院

広島西医療圏で唯一の救命救急センターがあるJA広島総合病院。
救急科で指導にあたる高場先生は、「ベストオブ指導医賞」で殿堂入りするほど人気です。
専攻医の永井先生とともに、病院の魅力を語ってもらいました。

高場

僕と永井先生とは10歳違いで高校が一緒だよね。この病院に赴任してみて、どんな印象だった?

永井

2次救急の患者さんがすごく多い病院だなと感じました。広島市内や隣接する岩国市からも患者さんが搬送されて来るので、思っていた以上に忙しいです。

高場

年間5000台以上の救急車を受け入れているからね。研修医の先生にとっては幅広く学べる病院なんじゃないかな。

永井

それと広島市内の病院と比べて、患者さんとの距離感が近いですよね。市内のかかりつけの先生方との連携もしっかりとられていて、できるだけこの地域で完結させようという気持ちが強い気がします。

高場

そうだね。だから、僕たちも退院後のことまで考えています。同僚にはケアマネジャーの資格を取得している人がいて、よくカンファレンスで退院後のケアの話が出るよね。

永井

はい。違った視点を持てるのでありがたいです。僕は赴任してまだ数か月ですが、患者さんのADL(日常生活動作)や家族構成などをしっかり踏まえて、後々のことを考える視点が身に付いてきた気がします。

高場

それはすごく大事! 救急医療では「退院できるかどうか」「他科にどうつなぐか」の短期的な判断が求められるけれど、患者さんのその後の生活を考える長期的な視点は絶対に必要だから。それが身に付くのが、この病院のいいところだと思う。

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永井

入院が必要な患者さんを救急科で一晩診ることもありますよね。入院となれば他科の先生にお願いする病院が多いと思うので、このシステムは珍しいなと。

高場

緊急でカテーテルの治療や手術をしなければならないとき以外は、夜にわざわざ待機の先生を呼ばずにすむから、他科の先生たちの負担を減らせるメリットもあるよね。限りある医療資源を適切に生かしていくことも、救急科医の大事な役割です。

永井

それがすごく勉強になっていて。これまではどの段階で専門的な処置が必要なのかを、他科の先生に相談して決めてもらうことが多かったのですが、今は自分で見極めています。

高場

力が付いてきているよね。永井先生にはいろいろ任せられます。

永井

1人で救急の当直を担当したり、ICUの責任者として働く機会があったり、専攻医の裁量が大きいなと。

高場

当然、プレッシャーも大きいと思うけれど、前向きな姿勢で取り組んでくれているのが嬉しい。自分で責任を持って意思決定していくことが、医師の成長には欠かせないと思うから。

永井

救急科医の魅力は、何と言っても「人を助けたい」という根源的な願いを叶えられるところ。ダイナミックな蘇生の現場を味わえるのが醍醐味ですよね。

高場

そうそう。必要とされることがやりがいになる。救急医療を入口に、整形外科や内科、訪問診療など、さらに専門性を高めていくことができるので、学生さんや研修医の皆さんはぜひ救急科医を目指してほしいです!

(ETTO#21 2025 Winter より)

永井先生のONとOFF

1日のスケジュール

1日のタイムスケジュール

 

Q.勤務体制について、特徴やアピールポイントを教えてください

医師イラスト
シフト制、チーム制なので、オフに呼ばれることがほとんどない。
夜間の人手が少ないため、一晩乗り切る力が鍛えられる。

Q.勤務中に一番好きな時間を教えてください

医師イラスト
救急外来で搬送された重症患者さんの気道・呼吸・循環管理で、処置の優先順位を自分で決定し、それが順調に進んで思った通りの蘇生ができた時。
ICU患者さんの人工呼吸器設定・人工心肺やカテコラミン・鎮痛鎮静・体温管理療法など、救急・集中治療科の専門性が発揮できる時。
重症外傷などの切迫した状況で、救急科・他科・研修医・コメディカルが集結し、一般的な診療とは異なる熱量・スピードでチーム医療を行う時。

Q.休日の過ごし方を教えてください

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釣り
先日、病院近くの河口でシーバスを釣りました。
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